一般廃棄物最終処分場の埋立地底盤部の遮水工における低透水層の粘土材料としてベントナイトが利用されています。低透水層を設計するうえで、現地発生土と良質なナトリウム型ベントナイトを均一に混合して、底盤部、法面部に混合土を転圧して遮水層を構築します。ベントナイト混合土の製造は現地で行われ、現地発生土とベントナイトは所定の配合率(含水比)に調整されます。
ベントナイト原鉱を所定の粒度に粉砕したベントナイト砕石を低透水層として使用する際には、現地発生土との混合などの必要はなく、ベントナイト砕石を直接転圧して遮水層を構築します。
廃棄物処理場の遮水工に利用される
ベントナイト!
ベントナイト混合土製造の様子
ベントナイト砕石の転圧の様子
ベントナイト配合率測定の様子
現地発生土に対するベントナイトの配合率は、事前の室内配合試験や、現場での試験施工などを参考に決定されます。
現地で製造されたベントナイト混合土のベントナイト配合率は、ベントナイト混合土の粘度などを測定することで、現場で管理することが可能です。
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製品名 | 用途 | 特徴 |
---|---|---|
クニゲルU | 粉状 | 汎用性が高い。 |
クニゲルV1 | 粉状 | 高グレード品 |
クニキャップTG | 粒状(40mm以下) | 粒状品のため現地発生土との混合が不要。 |
遮水工の構造は数種類あり、ベントナイト遮水層を利用した遮水工はそのうちの一つになります。ベントナイト遮水層は膨潤性があり、耐久性が高く、低透水係数であるために、遮水シートのみを用いる遮水工に比べて、アクシデントに対するフェイルセーフ機能が高まります。
また、現地発生土の有効利用にもつながります。
透水係数とは、水が移動する速度を表す指標で、単位はm/sです。
一般廃棄物最終処分場のベントナイト遮水層に求められる透水係数は10-8m/s以下となります。
ベントナイト使用量は、所定の計算方法で算出可能です。指定透水係数を達成するためのベントナイト配合量は、当社または外部機関による透水試験により算出されます。また、現地発生土・指定母材および締め固め条件により透水係数は変動します。
透水試験が必要な場合はご相談ください。
たとえば、現地発生土の乾燥重量に対して外割りで10%のベントナイトを配合したベントナイト混合土を使用する場合、現地発生土のかさ密度が1.2g/cm3、含水比が10%で、ベントナイトのかさ比重が0.8g/cm3と仮定すると、1m3の現地発生土に対して、0.14m3のベントナイトを配合することになります。
詳細は施工会社にお問い合わせください。
水濡れを避けて保管してください。また、産業廃棄物として廃棄してください。