クニシールはベントナイトの特性を利用した止水材です。(詳細は「ベントナイトについて」をご参照ください。)ベントナイトは無機の粘土であるため、半永久的に性能が劣化することなく、優れた止水効果を発揮し続けます。
建築・土木工事において、コンクリートを打ち継ぐ場合、コンクリート硬化時の収縮などの原因により微細な間隙が発生し、特に地下部分では、その間隙からの水の浸入が避けられません。これをシャットアウトするのが「クニシール」です。
従来は塩ビ・ゴム製の止水板・止水材が多く使用されていましたが、ベントナイトに可塑性を持たせた「クニシール」はその独自の素材により、施工性・止水性能・耐久性を大幅に向上させました。熟練した作業技術が不要で誰でも簡単に施工することができ、工期の短縮とコストダウンに大きく貢献しています。
水の浸食をシャットアウトする
ベントナイト系止水材!
クニシールC-31 コンクリート打継水平部
クニシールAB-2505 管廻り用
クニシート 地下外壁防水
「クニシール」は、クニシールC-31の発売開始以降、その後もラインナップを続々と増やし、これまでのマーケットを塗り替える製品として躍進を続けています。
また、「クニシール」で培った技術を結集したのが、防水シート「クニシート」です。クニシートはベントナイトと特殊改質アスファルトのW効果によるハイブリッド防水シートです。
従来、シート防水の課題であった継目・貫通部の問題を解決しうる製品として、各方面から注目を集めています。
ベントナイトを主成分としたクニシールは侵入水と接触すると膨潤し、コンクリート打ち継ぎ部の微細な凹凸に追従しながら隙間を塞ぎ、その目詰め効果により止水効果を発揮します。水との接触による膨潤と乾燥は何度でも繰り返すことができるので、半永久的に性能を保持することが可能です。
クニシールを水に浸けてフィルムを溶かす
クニシールをしっかり押し付ける
ジョイント部は突き合わせ一体化させなじませる
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製品名 | 用途 | 特徴 |
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クニシールC-31 | コンクリート打継部 | 粘土タイプ。 超簡単施工で工期短縮。 追従性と自己修復性がある。 |
クニシールAB-2505 | コンクリート打継部、管廻り | ベントナイト+アスファルトのテープタイプ。 膨潤速度の調整。 自己修復性がある。 成型安定性がある。 |
クニシールAB-2025Y | コンクリート二次製品 | 同上 |
クニシールAB-H | H鋼用止水材 | 同上 |
クニシールボンド | クニシールAB用接着剤 | 水性アクリル樹脂系接着剤 |
クニシール外付用BT | 打継部外付タイプ | 釘打ち施工で工期短縮。 生分解性フィルムによる簡易施工。 |
クニセパ | セパレーター用 | 自己融着性があるので一度切って後付け施工が可能。 |
クニシールパテXL | ガン打ちタイプの補修用 | 流動性のある不定型補修用止水材 |
クニシート | 外壁などの防水シート | 自己修復性があり先付地下防水工事で優位。 |
クニスリーブTP | スパイラル管など | ベントナイト+ブチルゴムの新しいタイプの止水材 |
クニストッパーPH | 足場用止水材 | 足場用『置くだけ』止水材 |
施工前にクニシールC-31が水に濡れないように注意してください。施工後雨などにより膨潤の可能性がある場合はシートを被せる・型枠に排水溝を設けるなどの養生を行ってください。下の写真は膨潤したクニシールC-31の断面です。白く膨らんだ部分の内側に濃い灰色の膨潤していない部分があるため、この場合は問題ありません。また、膨らんでしまった部分もベントナイトは繰り返し膨潤するため、性能への影響はありません。
膨潤の様子
釘打ちは可能です。また、そのために発生すると思われる空隙も柔軟性と自己シール性により、クニシールなら対応が可能です。
クニシールは強酸・強アルカリや有機溶媒に対しては、膨潤反応が小さくなります。
膨潤・乾燥を繰り返しても膨潤性に変化は無く、クニシール自体の止水性能に影響はありません。
コンクリート内部でクニシールC-31が膨潤した場合、膨潤圧を大きく発生させることは無いため、ヒビ割れやシール材を押し出す心配はありません。コンクリート被り厚は30mm確保してください。
冷暗所にて水濡れを避けて保管してください。主成分のベントナイトは無機粘土であるため、基本的に性能の劣化はありません。