シリカ分析の様子
生型は一度金属が注がれた後、鋳物を取り出すため壊されますが、生型砂は約95%が回収され、不足する珪砂、ベントナイト、水などを補填し練られた後、再利用されます。そのため、生型砂は混練・造型・鋳込み(溶けた金属を注ぐ)・型バラシ・冷却回収のサイクルを常に循環しています。この循環の中で生型砂は鋳込みによる熱、機械的な摩擦を受けることで、その組成が変化します。
生型砂を使用しその品質をコントロールするうえで、生型砂の組成変化を知ることは重要な管理項目となります。生型砂の組成を知るための専用分析法をシリカプログラムと言います。
シリカプログラム分析
弊社は30年以上前から専門の分析チームを常設し、それ以来お客様のニーズに応え続けています。
シリカプログラム(活性粘土分、炭素質、金属分、不活性微粉、オーリチックス、クォーツ)
Ig-Loss、全粘土分、粒度分布、でんぷん残存率、化学組成(XRF)、鉱物組成(XRD)など
生型砂、珪砂(新砂)、再生砂、中子砂(RCS)、生型砂循環により発生するダストなど
クニテスターAGC(生型砂強度試験機)
鋳造の生産現場で生型砂を管理するうえで欠かすことのできない、各種試験装置および試薬などを取扱っています。
クニテスターAGC(生型砂強度試験機)、CB測定用機器、赤外線水分計、試験筒、活性粘土測定用メチレンブルー溶液など
生型砂の管理者の育成をサポートする講習会を開催しており、これまでの開催で1,000人を越える方々が受講しています。
生型砂の基礎的な知識習得を目指した講義と実習からカリキュラムは構成されておりますので、初めて生型砂管理を担当される方および新入社員の研修の場としての活用に最適です。
分析に必要な砂重量は約100gが目安になります。分析期間は試料が弊社に到着してから10営業日が目安になります。
お客様のご希望についてヒアリングした後、最適な試験機器をご提案します。
ご希望があれば、試験担当者への技術指導も行います。
講習会は弊社黒磯研究所にて、期間は3日間で3~4ヶ月に1回の頻度(目安は6月、9月、12月)で行っています。